salesforceにはコードを書かなくとも自動化できる素晴らしい機能が備わっており、クリック操作だけで業務フローを一部簡略化できます。
しかし実際に使ってみると全く知識のない状態でシステム管理者になった人には、なかなかハードルの高い機能だと言えるでしょう。
そこで完全な初心者向けにフローを使う第一歩として、特定の商談の項目をフローから変更する方法をお伝えします。
この記事で管理者が得られるものは次の3つです。
- フローを介して項目を変更する方法
- 何かを作るという感動
- 小さな実装力
フローのフの字も知らない方向けの最初の本当に小さな一歩です。ただ知識はこの小さな一歩の積み重ねなので出来ることの幅を少しずつ広げていきましょう。
準備する
まず適当な商談を開いてURLから006から始まるオブジェクトIDをコピーしましょう。
レコードの更新と定数に触れるため少し回りくどいやり方で金額を変更してみます。
フローを作る
設定を開いてクイック検索にフローと入力し、フローを開いて新規をクリックしましょう。
今回は自動起動フローを選択します。
定数を設定する
ツールボックスのマネージャから「新規リソース」をクリックします。
以下のように設定を行います。
<リソース種別>:定数
<api参照名>:finalAmount
<データ型>:通貨
<デフォルト値>:5000
レコードを更新する
レコードを更新する仕組みを作っていきます。
ツールボックスの要素から「レコードを更新」を選び、キャンバスにドラッグアンドドロップします。
オブジェクトは商談で、検索条件には商談ID=取得したオブジェクトのIDを指定します。
更新する値は取得したオブジェクトのAmountを指定、値はvarAmountとしましょう。
保存する
フローの開始地点と更新要素を繋げたら保存しましょう。
すべての項目は任意の値で構いませんが、保守性を考慮するのであればわかりやすい命名を心がけましょう。
必要項目を入力したら保存してデバッグをクリックします。
デバッグする
フローの動作に問題がないか実際のレコードに変更を加えてテストします。レコードの書き換えが発生するので注意しましょう。
意を決して実行ボタンを押下します。
すべて完了、フローインタビューが完了しましたと表示されればOKです。画面右側にデバッグの詳細が表示されているので確認しましょう。
結果を確認する
本当に指定した商談レコードで金額の書き換えが実行されているか確認しましょう。定数で指定した金額に書き換わっていれば成功です!
これで今回の工程はすべて完了となります。お疲れ様でした!
フローの初めの一歩はいかがだったでしょうか?今回はとても簡単な処理を1レコードのみに行いましたが、フローを使いこなすことでもっとたくさんのことができるようになります。
プロセスビルダーとフローの2つを使ってこそフローの真価を発揮できますので、少しずつ学んで両方使いこなしていきましょう!