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簡単!Salesforceで何でも試せるテスト環境を構築する

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システム管理者に任命されて少しずつsalesforceの知識が身につくと、今まで知らなかった知識や機能に気づいて試したくなるでしょう。私もその一人で個人でライセンス契約しようか迷ったことさえあります。

自分だけの環境を手に入れて機能テストをするには高いコストを支払ってライセンス契約するしかないのでしょうか?

ご安心ください。salesforceはそんなジャンキーな方も暖かくサポートしてくれています。

本環境とは異なる機能テストや学習に活用できる環境は主に3つ用意されており、そのどれもがとても簡単に取得できます。

・Developer Edition
 個人用の自分だけの環境。開発テストや機能テストに使用できる。

・Sandbox
 企業用のテスト環境。本環境の機能を開発したりリリース前のテストを行う。本環境へのリリースもSandboxを通して行う。

・Trailhead Playground
 Trailheadの学習用環境。ハンズオンチャレンジのためのAppExchangeがインストールされていることがある。

環境によって目的や出来ることが変わってくるので自分の用途にあった環境を選択しましょう。

Developer Editionの取得

自分だけの環境で様々な開発を試したい人にご紹介したいのがDeveloper Edition(通称DE)です。

その名の通り開発向けの環境でフローやカスタム項目の作成はもちろんのこと、Apexを用いた開発やAppExchangeのテストも可能です。

ただし本番環境と比較すると主に以下の特徴があります。
・CRMライセンスは2つまで
・CRMモバイルライセンスは2つまで
・プラットフォームライセンスは3つまで
・データストレージは20MB
・6ヶ月以上使用しなかった場合は期限切れになる
※その他の制約はJP Developer Edition – developer.force.comをご参照ください

取得方法

Salesforce Developer Editionのページへアクセスして必要項目を入力します。

登録したメールアドレスに以下のメールが届くのでアカウントを確認を押してパスワードの設定を行います。

以上!これだけで自由に開発を行える自分だけの環境が手に入ります。

Sandboxの構築

本番組織で開発すると怖いけど他に環境が無いため、営業時間終了後に細々と開発テストをしているアドミンの方々もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな不憫な方に知っておいていただきたいのがSandboxです。

Sandboxは開発や機能テストに使用できる環境で本番環境とは切り離されています。そのため万が一エラーを吐くコードを実装したり、運用上問題のある設定を行っても本番環境には一切影響を与えません。

Sandboxには複数種類があり、契約しているセールスフォースのエディションによって利用できる種類および数が変わってきます。

契約しているエディションにFull Sandboxがあればそちらを、PartialがあるのならPartial環境を使ってテスト構築しましょう。

各種Sandboxとエディションの関係性についてはsalesforceのヘルプを参照してください。
Sandbox:カスタマイズとテストのためのステージング環境

Sandbox環境の特徴

他の環境と最も異なるのがSandbox環境で開発したものを本番環境へ反映させられることです。

実際には変更セットという機能を用いて本番環境へアップします。
Sandboxで変更した内容を「送信変更セット」を用いて本環境へアップします。本環境でリリースするには「受信変更セット」を用いて送信内容を検証します。

送信変更セット:Sandboxから本環境へ変更内容を送信する
受信変更セット:Sandboxから本環境へ変更内容を受信する

開発はSandboxで行い変更セットを用いて本番環境に反映する、と覚えておいてください。

これを知っているだけで機能変更の工数や現場の混乱が大幅に変わります。本番環境のコピーであるSandboxにてデバッグしたのと、デバッグなしで本番環境でぶっつけ開発するのでは言うまでもなく前者の方が安全です。

なお、アドミンの領域ではありませんがApexコードを用いた開発の場合は、そもそも直接本番環境でApexの開発はできません。
必ずSandboxを介して開発と品質テストを行って本番に反映させる流れになります。

Trailhead Playgroundの作成

Trailhead Playgroundはその名の通りトレイルヘッド特有の環境です。Developer環境と似ているところもありますが、こちらは学習に特化しておりchallengeで使用するAppExchnageやデータが用意されています。

Trailhead PlaygroundはTrailheadのアカウントを作成して[Trailhead Playgroundを作成]をクリックするだけで簡単に作成されます。
ほぼ説明は不要ですが、深く知りたい方は下記URLを参照してみてください。

Trailhead Playground の作成 単元 | Salesforce Trailhead

補足:Trailheadとは

TrailheadはSalesforceが提供しているeラーニングで誰もが無料でsalesforceについて学ぶことができます。
英語のコンテンツを和訳しているためか、若干日本語に不自然な箇所があったり和訳されていないコンテンツがあったりと苦労する部分はありますが、ベンダーなしでsalesforceを運用するのであればここで学ぶのがベストといえます。

3つのsalesforceの環境をお伝えしましたが自分に合うものは見つかったでしょうか。
どの環境にも役割があるのでそれぞれの機能を正しく把握して使い分けていきましょう。

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